自己破産とクレジットカードへの影響について

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自己破産とクレジットカードへの影響について

一般的に自己破産をした者はこれまでの借金を全て返さなくても済むようになるという恩恵を受ける反面、クレジットカード等を新規で発行してもらうことが出来なくなるというデメリットをも受けることになります。そしてクレジットカード等の新規発行を依頼することが出来なくなるということに関して非常に不便に思って憤っている自己破産者というのは沢山いるものですが、実は憤っている場合ではないのです。そもそも本来ならば全額返さなくてはいけないはずだった借金を自己破産という特別な手続きによって一円も支払わなくても済むようにしてもらったのであるから、少し位の生活上のデメリットは甘受するべきなのです。権利ばかりを主張していてはいけないのです。
なので自己破産者はクレジットカードを発行してもらうことが出来ませんので、ショッピングの際は全て現金で支払いをすることになります。しかし現金でショッピング等をした方が節約になって自己破産者の生活にとっては良いのです。自己破産者の皆が皆そうであるわけではありませんが、やはり自己破産者というのは傾向として散財しやすいというのがあるものです。なのでクレジットカードの新規発行を依頼出来ないということは、却って破産者にとっては良いことなのであり、良い薬にもなっているのです。少し位不便な思いをすることによって、二度と借金を作って破産しないと破産者に決意させることも出来るので、やはり多少の制約は必要なのです。

通常の生活をしている場合には滅多なことでは自己破産まで行くということはありません。お金の使いすぎ、例えばクレジットカードを使いすぎてしまったがために支払い日に返済のための資金を用意することが出来ないというケースを想定することが出来ますが、この程度のことで即自己破産を選択する人はいません。そもそもクレジットカードの利用には制限が付いていますので余程無茶な使い方をしたとしても返済不能に陥るということはないでしょう。しかし通常の生活をしている人でも大きなローンを抱えて生活をしていたところに事故に巻き込まれたり、不慮の事故などで突然多額の損害賠償を請求されたりするケースがあるため、ある日突然自己破産という選択肢を迫られる可能性があると言えます。処分可能な財産をお金に換えたとしても到底返済が不可能な額となった場合においては、否応なく自己破産という選択肢を選ぶしかなくなるという場合もあるでしょう。
自己破産とは債務整理のための最後の手段です。この方法は余程のことがない限りは選択すべき方法ではありません。この様な方法を選択してしまうと、個人の信用は失墜することになり、あらゆる信用を必要とする社会的なサービスの利用が制限されることになるでしょう。現代社会では当たり前のクレジットカードの使用も不可能になるでしょう。新規の契約も出来ませんし、契約済のクレジットカードも使うことが出来なくなるのが一般的です。その様な非常に不便な生活を強いられることになります。